フィギュアスケート・ロシア杯を観ていました
パトリック・チャンが出る試合って面白くないんですね~
彼はとても上手い
姿勢が良く、フラフラしない
スケーティングはスピードがあるし
きれいです
ランディングも流れるようでなめらかで
ピ~ンと横に腕を広げてバランスが良い
見本
教本
正しいスケート
それは彼の良さだと思う
彼の良さを上手く出しているプログラム
でも
面白くない
ミスしても
転んでも
異常に点数が高い
加点が凄い
ルールがすべてだ
と言ったカナダ人コーチがいましたね
そうなんです
彼はジャッジに向けて滑ります
無駄なことはしない
余計なサービスはしない
これが優勝するためにやること
勝つためのスケート
資本主義のような
裁判のような
利潤追求を感じて
私はつまらなくなってしまうのです
アメリカ大陸では合理的であるというのが
絶対的にある価値観だと感じますから
彼らにとっては間違いない
ロシアの人コーチは
もっと芸術性に尊敬の念を表すべき
今までの功績をもっと尊重すべき
と
昨年の世界選手権で言っていました
これまたロシアっぽいと思いました
日本の選手を見ると
過剰サービスとでも言えそうなくらい
点数にならないところにも手を抜かない
そういう所を見ていると
ああ、日本人だな~
としみじみと感動します
私は好きですよ
ジャッジはエッジの角度とスピード、回転数とポジションを見ているわけですから
それがルールですから
そこをクリアーしていれば
腕は振り回しているだけの棒であろうが
ドラえもんであろうが
点数になるでしょう
たぶん
でも
もっと美しく
もっとしなやかに
もっと魅せたいという
芸術家気質を押さえられないヨーロッパ
ものづくり職人気質の日本
プログラムも衣装も半端ないですから
毎年楽しみです
が
悩むところでしょうね
エッジの角度とスピード、回転数とポジションだけ・・・と言っても
そこは意地悪なくらい厳しくて
重箱の隅をつつくような減点をされますから
気持ちが凹むでしょうね
スケーターとして否定されるような点数のつけ方をされます
やはり優勝したいはず
金メダルを獲って欲しいというより
金メダルを獲らせてあげたい
ルールがすべてと割り切れたら楽ですが・・・
それでも
自分を貫き通して欲しいと思ってしまう
ただのスポーツではなく生き方そのものを見ているような気持ちです
私って
ああ、日本人~
つづく・・・