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てんてん転校生

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環境に染まる人々

娘ちゃんと息子くんが生まれた頃住んでいた町は
石を投げれば「先生」に当たるという所でした
医者
弁護士
大学教授
小・中・高の先生・・・
その町には良い思い出がいっぱいあって
仲間や友だちが
今はそれぞれ全国に散らばっていますが
連絡を取り合っています
それほど転勤があると思っていなかったので
そこに家を建てようか・・・と思い立ち
パパさんは土地を購入しました
その後てんてん転校生
アメリカからの帰国の祭にも
じゃ、そこで…なんて思ったものの
区画整理にかかった土地では
家を建ててしまうわけにもいかず
あとは子供の学校生活を考えると
タイミングが合わず
今に至っておりましたが
もうさすがに住むことはないかな。。。

売却することになりました
パパさんは単身赴任中
遠方であるうえ、日本に住民票がないので
書類を揃えるのも大変
しかも
私が代行
契約というものには経験があるるので
事前にチェックして
話を詰めていたら
大丈夫なんですが・・・
買い主さんにはママが付いて来て
ママが買うんですか?ってくらいの情熱で
強烈な方でした
3種の先生の内のひとつとはいえ
ママは違うと思うんですよ
でも「先生」至上主義の態度がプンプン
なのに
Tシャツとつっかけでしたから・・・
大丈夫なのかな?って思いました
契約ですから
ジャケットと黒鞄にヒールで行きましたよ
私は頑張って
猫もかぶって
きちっと見えるように
てんてん転校生の母は
どこでも余所者ですから
まずは信用されなければいけません
そういうときには
パパさんの会社名だったり
先輩後輩がいるときは学校名が守ってくれるのですが
それも周囲の人の価値観によって違います
「馬の骨」になるんです
若い頃ってそれで良いと思っていましたが
本当に社会で生活すると
特に子供を育てていると
「馬の骨の子」は生きていきにくいですから
ちゃんと地域社会に入れるように母は営業なんですよ
そんな感じです
銀行に努めるおうちって信用されるんですよ
きちっとしていて
身元が確かっていうことですよね
なので
着る服はファッションというよりは
どれくらいの収入で
どれくらいの生活ができる人で
でも
場の雰囲気を考える良識のある人物
というものを着るのです
地域社会へのアピールであり
女の名刺だと思っています
書類や連絡も落ち度がないようきちっと
いつもいつもそう自分は作れないのですが
やるべき時にはきちっと
そういうものでした
「先生」という立場
その立場に付随している人たちは
自分の予定に合わせてもらって当然
やってもらって当然
なので
こちらの都合を聞く言葉さえ出ず
日程を決められます
契約に関係ない施工の話や税金対策の話で滞って
通常1時間ほどで終わるはずが
3時間
自分が偉いと思っているわけではないのでしょうが
そう扱われることに慣れきってしまっているのでしょうね
へ~
勉強になります
しかし
聞くところによると
その土地の周り
「先生」のお宅しかない地域らしいです
「先生」ばかりだと競い合うんでしょうね
張り合うんでしょうね
何だか怖いですね
だってお互い「先生」ですよ
合わせてもらっても合わせないんですから
もめごとの宝庫

そういう私も
サラリーマンの妻
てんてん転校生の母
に染まっているんですよね

つづく・・・
by cosi-e-cosi | 2012-08-24 22:14