てんてん転校生

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ターミナル・マン

どこに住んでいるか
どこの国が発行したパスポートを持っているか
自分をどこの人間だと感じているか
この三つは全く別のこと・・・
っていう
「くるみ街道」を読んで思い出したのが
サー・アルフレッド・メヘラン
アンドリュー・ドンキン

「ターミナル・マン」
そう
トム・ハンクスの映画「ターミナル」の元になったという
空港に住む男の話
とはいってもストーリーは違います
映画の方は
父親のやり残した夢を叶えるためにアメリカへ
母国の内戦で一時的に国交が断絶され
入国することができず
帰国することもできず
空港から出られなくなってしまいます
空港には
祖国に帰れない理由を抱えた移民
家族のために届けたいものがある人
恋する人
それぞれに法に触れたり
各々が道徳に背くような部分を隠している
誰もが
どこかに向かって旅立ち
どこかへたどり着く
ターミナル
でも「ターミナル・マン」の方はとても複雑で
分かるようで分からないような話です
イラン生まれの男は
自分の実母が別にいることを知ります
父の働く病院で看護婦をしていたイギリス人女性なのですが
イランでそれは重罪
何とかごまかしていたわけですが
心は複雑です
細かく心情が描かれていませんが
父や国を否定していたようです
ドタバタの挙句、国を出ます
ベルギーで難民申請をして証明書をもらうのですが
それを捨ててしまいます
フランスには降り立ちましたが
イギリスには行けません
それで
シャルル・ドゴール空港に住み続けるのです
再発行するには本人が受け取りに来なければならない
といっても
パスポートも難民証明も持っていないためにどこにも行けない
空港から出ることができない
挙句の果てには
受け取り拒否をするんですよ
国籍にイランと書かれているからって
自分はイラン人じゃないなんて言って
言葉の問題なのか
心の問題なのか
法の問題なのか
もっと上手くやれないのかとあきれる話ですが
どこに住んでいるか
どこの国が発行するパスポートを持っているか
自分を何人だと感じているか
その三つは全く別のもの・・・
だけど
バランスが取れずに
歪みに落ちてしまったのでしょうか
16年とか
それ以上空港に住んで
その後どこかの老人ホームにいるということをちらりと聞きました
彼は何に腹をくくったのでしょうか?
何を求めたんでしょう?
幸せでしょうか?
なんて思いました

つづく・・・
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by cosi-e-cosi | 2012-06-30 21:59